球体関節人形の作り方
 16・着色とメイク・パステルを使う彩色


 パステルを使った着色方法です。

 色のはっきりしている部分は透明水彩でちょちょっと塗っていきます。
 紅をさす部分は本来はパステルで塗りますが、手元に無かったので化粧品で塗ってます…
 これはパウダー状のチークです。

 色のある部分に透明水彩で着色します。
 体もパステルで紅をさしていきます。

 関節の接合部に紅をさすとリアルな感じに。
 この写真だとちょっと見えにくいかな…。

 爪にも色をつけます。
 あんまり赤い色にするとマニキュアみたいなので淡い色で塗っています。

 眉を描きます。
 眉は可愛らしいほっそりとした眉でも良いのですが、
 太めに描いた方が可愛く見えます。はっきりした顔立ちになるからでしょう。
 最初は鉛筆で下描きします。
 眉の始まりは小鼻の端から直線を伸ばした位置からです。
 眉山は黒目の外側の端くらい。今回はちょっと長めに描いてますけど。
 眉の長さは小鼻の端と目尻を結んだ斜線内に入るようにします。

 面相筆で一本一本描いていきます。
 下描きの鉛筆は、変に見えなければ消さないで良いと思います。

 頬に紅をさします。
 チークはにっこり笑って膨らむ部分にさすと言いますが、
 人形に笑ってもらうわけにはいかないので自分の顔で確かめて適当にさします。
 頬の下の方まで赤くすると子どもの頬みたいで可愛くなります。

 口にも紅をさします。

 二重の線を茶色などでくっきり描きます。

 茶色を水で溶いて広げます。
 睫毛も描きます。目の内側は少し赤い色で塗ったら良いと思います。
 目無しだと怖いので目を入れてますが、
 油絵の具で着色する際は必ず目を外して行ってください。

 こんな感じにメイクアップ。
 今回はあまり濃い化粧にはしませんでした。

 パステルですが、ものすごい擦ったりしなければ色移りはしません。
 色落ちが心配な方は仕上げに「Mr.スーパークリアー UVカット つや消しスプレー」を
 吹くと良いと思います。吹き始めと終わりは人形本体から外して吹いて、
 一度に多量に吹き付けないで何回かに分けると綺麗に仕上がります。

 メイクが終わったら首の穴から眼球を入れて粘土を盛って固定します。

 組み立てる前に、全部の関節の受け部分に布を貼っておきます。
 布を貼ることで、関節が傷むのを防ぐことができます。
 貼る布は使い古した綿の下着などで結構です。

 切って貼った時に受けと合わなくなったら、受けを丸刀で削ってその上に布を貼ります。
 最終手段ですがそれやればピッタリ合わせられると思います。

 仮組立の時と同じように組み立てます。

 この子はカツラドールなのでこれでカツラを被せて完成です。

 人形は動かして写真撮るのが楽しいので、色々ポーズ付けて楽しんでみてください。
 写真に撮ると思わぬ表情を見せてくれることがあります。

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