球体関節人形の作り方
 07・耳を作る


耳を作ります。

 製図に合わせて側面の中心線を引きます。
 耳の形はこんな感じ…顎の線から繋がってきて、微妙に斜めになっています。
 長さは眉から鼻の下くらいまでです。
 左右両方に描きます。この時、左右対象の位置に描けているか確かめて下さい。

 自分の耳の写真でもいいので、耳の形の資料は用意して下さい。
 パソコンで左右反転して両耳の画像を用意しましょう。
 それと鏡で自分の耳を見て立体感を確かめつつ作ると良いと思います。

 前回に続き、割った頭は医療用テープで仮止めしてあります。
 全体の形を見るためにも、頭は仮止めしておいて良いと思います。

 細長く伸ばした粘土をくっつけます。
 耳たぶの部分を意識して、片方は若干太くしておきます。

 ヘラや耳かきで、耳の形にしていきます。
 耳の縁は微妙に内側に向けて丸まっていますので、それを意識しながら形を作ります。

 縁が出来たら、耳を立てて形を整えます。
 縁を作る時に削った粘土を中に詰めて耳の中を作っていきます。

 大まかな流れを作ったところ。
 溝は細工棒で作ると良いと思います。
 角張った所がないように作るとそれらしくなります。
 耳の前の丸い部分も作っておきます。

 流れはこんな感じのイメージです。斜線は溝になっている部分。
 白くなっている部分を隆起させて作るのがポイント。
 お好みで福耳にしたりします。
 私は生まれつき耳たぶが殆ど無い(!)ので、いつも耳たぶ控えめに作ってしまいます。

 反対側も同じようにして作ります。
 まず細長い粘土を耳の形に置いて、くっつけて形を整えます。

 この段階で左右対称になっているかどうか確認します。

 下からも見て対象性を確認します。
 大丈夫でしたら反対側の耳の中身も作っていきます。
 粘土が柔らかいうちに作るのがコツです。

 左右作ったところ。
 多少のズレはやすりをかけて直る場合も多いので、
 乾いたら綺麗にやすりがけします。
 スポンジヤスリのミディアムファインを使います。
 乾いた後で耳の位置のズレに気付いた場合は、耳を削いで移動させます。
 この時ボンドでくっつけると後でやすりがけした時に汚くなるので、
 頭側に穴を掘って粘土を入れて、くっつける側に荒目のヤスリで傷をつけてから、
 しっかりなじませてくっつけるようにします。

 今回はヘラ、細工棒を使って作りました。
 耳かきも細かい所を作れて便利です。

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