球体関節人形の作り方
 04・胴体から芯を取り出す


次は胴体から芯を取り出します。今の段階では他のパーツの芯は取り出しません。

 胴体が乾いたのを確認して(叩くと乾いた音がします)、ガイドラインを引きます。
 ひび割れが目立ちますがこの段階では放置です。
 ガイドラインは胴体が真っ二つになるように引いて下さい。(フリーハンドで結構です)
 どちらかに片寄っていると外す時に引っかかって外しにくくなります。

 ガイドラインに沿ってカッターで切っていきます。
 意外とちゃんと切れるものですが、危なそうだったらルーターの円盤ノコギリを使って
 切っても良いし、レザーソーで切っても良いです。

 股下もちゃんと切ります。
 忘れやすいので取り外す時にはちゃんと切れているか確認して下さい。
 切るのを忘れたまま外そうとすると、せっかく作った形が歪んだり折れたりします。

 周りに全部切れ目が入りましたら、両側から外していきます。

 発泡スチロールを外したら、内側を完全に乾かすためにまたくっつけます。
 外したまま乾かすと変に歪んでしまうのでまたくっつけるのです。
 (この段階ではまだ粘土や糊でくっつけることはしません)
 くっつけたら包帯でぐるぐる巻きにすれば一番歪みが少ないですが、
 私は輪ゴムを何本か使って留めています。歪みは気にならないです。

 乾いたら、ヒビ割れを埋めていきます。

 粘土を水で柔らかくして、ひび割れの奥まで埋めます。
 また、薄くなっている所があったらこの段階で盛って厚くしておきます。


 凹んでいる部分などに深いヒビ割れが発生することがあります。

 深いヒビは粘土が奥まで入らないので、いったん彫刻刀で彫って広げます。

 それから粘土で埋めます。
 ヒビを放置しておくと仕上げ段階にまでヒビが出てきたりするので、
 気を付けて直しておきます。

 全部埋め終わったら、胴体をくっつけます。
 合わせ目に細長い粘土をくっつけて…

 押し付けてくっつけます。

 はみ出た粘土はヘラで落とします。

 内側にはみ出た粘土は、中から広げてくっつけておきます。

 合わせ目を綺麗にしたら、また輪ゴムで留めて乾かします。
 胴体はこのまま出番がくるまで放置です。

 今回使った道具。
 鉛筆、金属製粘土ベラ、カッター彫刻刀の角刀、
 輪ゴム、水入れ、ラドールです。

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