球体関節人形・球体関節人形の構造

 結構質問が来るのが球体関節人形の構造についてのことです。
 胴体など、どこで関節を作るかということですね。
 私が確認している関節人形の構造を以下に紹介してみます。

 えーと、これが至極一般的な球体関節人形の構造です。

   首パーツが頭の方についているのと、首の部分も別で作っちゃう方法とあります。
 関節は多くした方が当然細やかな動きが出来るようになります。
 見た目とのバランスが難しいとこですが。

 股関節球を胴体の方に付ける方法もあります。

    胴体の色んなバージョン。
 左上は、三つに分割してお腹の部分もちゃんとお腹の形で作る方法です。
 これはいったん繋げた状態の胴体を作ってから、切り離して、
 それぞれに球面を付けたり受けを付けたりして作ります。
 右上のお腹が真ん丸のものは、胸部と腰と別に作ってから、
 お腹の球体と合わせて胸部と腰に受けを付けて作ります。
 左下の二つに分割しているものも、繋げた状態で作ってから分割します。
 右下のも同じで。
 腰パーツが分かれているものは股関節球を腰パーツの方に付けるのが一般的ですが、
 大腿の方に付けても別に支障はありません。(右上の図はそれのつもり)

   膝関節です。
 膝関節球が大腿に付いているものと、膝下パーツに
 付いているものがあります。膝下に付けるのが一般的。
 大腿の方に球を付けるのは、和風の人形によく合います。

 右の絵は膝関節の二重関節。
 膝の部分を分割して、それぞれの切り口に半球を
 くっつけて、楕円形のパーツを作ります。
 (半球は膝下パーツの方に付いても良いです)
 それから大腿と膝下のパーツに受けを作れば、
 図のように正座のような姿勢をとることができます。
 ちょこっと難しいので初挑戦では避けた方が無難。

 小さい人形や子供の手を作る時、球を目立たせたくなかったら、
 この図のように作る方法もあります。
 子供は手首に線が入っているものなので、割と自然な感じのお手々になります。

 肩関節は球と繋げた線をわざと残すものと、綺麗に消すものがあります。
 股関節球と大腿のパーツの接合部にも同じことが言えます。
 どちらもお好みで作ってみて下さい。
 線を残すと、人形!って感じでかっちょいいかも。

 お腹に球が入っていると、奇怪な姿勢が取れて面白いです。
 この他にも大きなお人形を作るのでしたら、手の指足の指の関節も全部入れてしまうという
 ものすごい大変なこともできなくはないです。

 関節の作り方は以上の様にほんとに色々あるので、
 これを組み合わせて作ると相当たくさんのバージョンができます。
 色々試してみて、好みを探してみてください。

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