球体関節人形の作り方 スチロール球の型取り

番外編でスチロール球の型取りの仕方をお送りします。
難しい球作りを型取りして済ませてしまう方法です。
スチロール球の型取りはリンク集の虎目式人形庭園でも紹介されています。
石膏の扱いが不安な方は虎目式さんの方が良いかも。

 スチロール球は最初から半分のラインがついています。
 (多分発泡スチロールを成型した時の跡なのできっちり半分のはず…!)

 まずそのラインを尖ったものでなぞってくっきりさせます。

 油粘土にその半分のラインより少しだけ出した状態で埋めます。
 3〜5mmくらいもう半分が見えてる感じで。
 入れ物はブロックで作ってもいいです。
 画像のような入れ物だと横を切らないと出せないですw

 カリ石鹸を塗ってよく乾かしてから石膏を流し込みます。
 離型剤があると剥がしやすいので塗っておくと良いかと。
 (半分のライン以上を型取るからちょっと外れにくいですし)

 石膏は適当に混ぜても固まるので意外と簡単に使えます。
 出来た型は丈夫で何度も使えるのも良いです。

 流したら一日放置しときます。
 (石膏の取り扱い説明書に従ってください)

 外したところ。
 最初につけた半分のラインが石膏型に出ています。

 サイズを書いておくと便利ですね。

 使い方。
 12と15のとこに粘土を押し込んでみました。
 押し込んだら鉛筆の後ろ等でグリグリします。
 他の大きさだったら一回り小さいスチロール球を使ってグリグリします。

 乾いてから外すと"半分のライン"がついた半球ができるはずです。
 そのラインまで削って、二つ合わせれば綺麗な球の出来上がり!
 球は外れやすいので、合わせ目は瞬間接着剤でつけてください。(外にはみ出ないように)
 合わせ目を角刀で掘った上で粘土多めに埋めて、磨けば完成です。

 しかしスチロールはサイズがあまり豊富でないので、丁度いいサイズがあったらラッキー程度で
 使うと良いと思います。粘土の縮みも考慮して型を利用すると良いかと。
 
 型取りを知っている方なら「なぜ上下で取らないのだ!」となると思います。
 最初から合わせて作ると球としてポンと出来るのは良いのですが、
 合わせ目に接着剤を流せなかったりで強度が不安なのです。
 粘土だけでくっつけてると作業中にパッカリ割れたりします(汗)


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