球体関節人形の作り方
 18・胴体分割の作り方

 胴体分割です。

 お腹は球体だったり卵形だったりしますが、
 卵形の説明をします。
 球体の場合も作り方は大体同じです。

 作例の胴体は65mmの半球上下で合うようです。

 65mmの石膏型で半球を作ります。

 ちょっと厚めで作っておきます。

 胴体は分割線でかなり修正しなきゃいけなくなるので
 球をつけてからバランス見つつ作ります。

 分割線は色々考えるとややこしくなるので
 自分の好きな形に引くのが良いです。
 左右の端の高さが合うようにしておきます。

 円盤ノコギリ型ルーターで切ります。
 カッターで切るのは大変です…
 ダイヤモンドビットの円盤だと固いラドールも楽に削れます。
 切れすぎて切り口があまり綺麗じゃないですが
 後で修正するので大丈夫です。

 作った球は65mmだったはずですが当然縮んでます。

 デジタルノギス時々使ってますが便利です!

 分割したパーツの真ん中、お腹の部分です。

 前面内側を薄く削って球を入れます。
 脇の切り口と半球の切り口が合うのを目指す感じで…

 あと分割した時の背中側の山を切ってます。横から見た図解
 赤点線でカットします。

 粘土をつめてくっつけます。

 膝関節のようになりました。

 後ろもなだらかに繋げます。

 あとで形を整える時にかなり削るので、粘土を裏打ちしておきます。
 球の内側以外の部分全体に…

 乾かしたら出っ張っている部分を削ります。
 背中に球が出ている場合はこの時に削ってしまいます。
 球は厚めに作ってるので削っても大丈夫です。

 出っ張りがなくなりました。

 柔らかい粘土でデコボコを埋めます。

 背中側の山をまた切ります。

 お腹部分の球はこんな風に付けます。

 体の内側を粘土で裏打ちしてから、球をくっつけます。

 逆さまですが前から見るとこんな感じ。

 乾かしたら削ってデコボコを埋めます。

 埋めた粘土を乾かしている間に受け部分を作ります。

 腰パーツの内側に粘土を盛り、65mm球を押し付けて関節の受けを作ります。

 球が半分まで入らないようだったら、腰パーツのお尻の上辺りを削ります。

 分割した時ギザギザになってた所を修正…
 丸めながら均して行くと綺麗にできます。

 隙間には粘土をつめます。

 後で乾いたら厚くなっている部分を削ります。

 前面に球が出っ張る感じにしておくと良いと思います。

 全く同じようにして胸部分の受けも作ります。

 お腹部分が乾いたのでさっと磨きます。

 受けを軽く乾かしてお腹部分を当ててみます。

 ぐるぐる動かしてみて、また乾かします。

 完全に乾いたら出っ張っている部分をスポンジヤスリで均します。

 こんな感じになりました。

 肋骨の下の山と腰の横の山が長いと横への可動範囲が取れません。
 無理矢理横に曲げた時に壊れる恐れもあります。
 心配だったらこんなに長くしない方が安全かも。
 私はこのくらいが好きなので気を付けて扱うことにします。

 
 あとこれは球なので針金を通します。青線部分。
 半球の切れ目だったと思しき所に穴をあけて針金を通して下さい。
 ゴムは前面に通します。

 ゴムが通る穴は、上部円形、下部は横向きの溝にします。
 下は貯金箱の穴状ですね。
 ゴムの通る形が『 / \ 』ではなく『 | | 』のように通らないと
 大腿が変な方向に曲がるからです。
 穴の位置は設計図と合わせて検討してみて下さい。



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