球体関節人形の作り方
 17・髪貼り

 市販のドールヘアーを用意します。
 ドールヘアーになるものはスガ糸(日本人形に使う微妙によじれた絹糸)だったり、
 レーヨンなど植物性、動物性の繊維があります。(紅茶で染めて使ったりする)
 あと人毛を使う手もありますが市販のものはやはり高いです…
 ツヤや手触りでは人毛に敵うものはありませんが、
 そんなにこだわらなければ市販のドールヘアーでも十分です。

 ドールヘアーは束ねて入っています。
 束ね糸を丁寧に切り、束の状態を保つようにします。
 ドールヘアーの中央部分から髪を少量分け取り、片手で束を、
 もう片手で分けた方をしっかり持って引き離します。
 この要領でやってればぐちゃぐちゃになることはないです。

 好きな長さに切り、ビニール袋やサランラップを敷いてその上に載せます。
 端にボンドをつけ、ヘラで平べったく広げます。
 髪の束が厚くならないように!
 束を厚くするとボンドが中まで入らなくてバラけてきたり、
 貼った後の頭に変な膨らみが出来ちゃったりします。

 同じものをいっぱい作って乾かします。

 人形の頭に分け目を作る場所を描きます。

 生え際を描きます。

 後ろにも描きます。

 先ほど描いた分け目部分を彫刻刀で彫ります。
 角刀でざっくり彫ってから平刀でぐりぐり穴あけるとやりやすいと思います。
 分け目部分の穴は大きくあけておきます。
 髪貼りで失敗する人は大体分け目部分の穴が小さいことが多いので、
 ここは重要ポイントです。

 安定した台とペットボトルを用意します。
 私の場合は磨き箱と抹茶…
 空いたペットボトルに水を入れて使用しても良いですね。

 人形の頭を乗せます。
 首がペットボトルで傷付くといけないのでティッシュを挟んでいます。

 ボンドで固めたドールヘアーを取ります。
 はみ出てるボンドはハサミで取り除き、端を切り揃えます。

 下の方から貼っていきます。

 あまり密集させ過ぎると髪の量が異様に多くなるので、
 様子を見ながら適度に離して段々に貼って行きます…

 ちょっと密集させ過ぎました…

 様子を見ながらじょんじょん貼っていきます。

 分け目の周りまで貼りました。

 穴の太さ分の厚みでドールヘアーを用意します。
 普通の髪の長さより長めで用意しておいた方が良いです。
 ボンドをつけて穴に差し込みます。
 ドールヘアーが穴にぎっしり詰まってる状態が理想です。
 あんまりスカスカだと分け目を作った時に地肌やボンドが見えてしまいます。

 激しく爆発しています。

 分け目を整えて、人用のお団子留めるネットで頭を覆います。
 お団子ネットは意外と使えます。

 落ち着きました。

 次はカットです!

 ハサミがあたると顔が傷付くのでティッシュで覆って切りましょう。
 カットは講座にすることもないので頑張って下さい…

 案の定カットに失敗したので、完成形は髪が茶色くなっております。

 使う髪の量は人形にもよりますし髪の長さにもよります。
 頭に髪の毛を貼る線を描いてその長さを測って、それに頭に差し込む分の
 髪を一束分足した長さがあれば良いです。
 最後に差し込む髪の量は根本が縫い止めてある"みの"なら一巾分です。
 自分の人形の髪の量を私に聞かれても困っちゃうので聞かないで下さい(汗)

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