球体関節人形・顔の作り方
顔作りは難しいです。リンク先にある「天国の記憶」様では『球を意識して顔を作ること』とあり、
まさにその通りだと思います。そこで私は球を意識しにくいパーツだけ解説する事にしました。
自分まだまだですので鵜呑みにしない方がいいかも。
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顔のパーツの配置は事前になんとなく決めといて下さい。 今回主に解説するのは口周りです。口のパーツは大事で、目や鼻に各人の個性が出ていても、口だけは 基本の形(上唇と下唇の配置バランスとか)が一緒なんです。基本の形をおさえると一気に顔らしくなります。 |
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まず上唇。 上唇はさっくりと彫刻刀で切り取ってしまいます。(影の部分) 中途半端にまあるく作らない。 人の顔とかよく見ると、上唇の色がついてる部分はすぱっと切れてますね。 |
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口の端からねじる様なラインで中央まで切り取るんですけど(矢印)、やってみれば分かるかと思います。 矢印の様に、奥から外に向かう線の角度が段々急になるように削っていくんですけど…。 富士山の火口下辺りは適度に隆起させます。やってみれば分かるかと思います。 鼻の下の溝も彫ってあげて下さい。 |
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そして大事なポイント。 下唇は上唇より随分奥に作ってしまいます。パーツが球にくっついていれば、自然にそうなりますよね。 横から見ると下唇で突然凹む感じになります。 ただし!これは幼い人形の場合です! 大人は上唇と下唇に段差がありません。 |
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分かり易く描くとこうなります。影の部分は凹ませます。仮面を作る気分で。 この図の影のすぐ上に上唇があるわけです。 |
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要するにこの点線より下を凹ませるという事です。 |
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鼻と唇は顔の中でもモニョッと出ている部分になります。 影の部分は盛り上がっている所です。 |
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ほっぺは図の丸い影の部分を膨らませて作りますが、下膨れとかそうじゃないとか 色々好みがありますので適当に作ってみてください。 顎は別パーツのつもりで作るとうまくいきます。 |
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これで鼻を頂点に、まぁるく球になってる感じになります。 最初は球!という感じで作ってしまって、後から自分好みに細部を調整すると上手くいきます。 私は最初に球!で作ったら類人猿みたいになりましたが… |
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あとは目です。矢印の部分(影)は、奥に入り込む感じで作ります。 上瞼の二重の部分は鼻の横から繋がる感じにします。 |
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斜めから見るとこんな感じ…。影の部分が奥に入り込み立体に見えるようになります。 |
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立体っぽく極端に描くとこんな顔になります! |
顔のパーツは球を意識してるかどうかがよく分かる部分です。
上のパーツと下のパーツの段差を強調して作って行くと顔らしくなるかと思います。